「これ、あげても大丈夫?」— 犬・猫の食べ物63種の危険度事典
犬・猫にぶどう・チョコ・玉ねぎはNG — 命に関わる食べ物
ぶどう・レーズン(急性腎不全。個体差が大きく一粒でも危険)、チョコレート・ココア(テオブロミン — ダークほど危険)、玉ねぎ・ねぎ・にんにく・ニラ(赤血球を壊す。加熱しても粉末でも毒性が残り、スープやタレも該当)、キシリトール(ガム・シュガーレスのあめ・一部のピーナッツバター — 30分以内に低血糖)、お酒・コーヒー、マカダミアナッツ(犬)、パンの生地(胃の中で発酵・膨張)、人間の薬(アセトアミノフェン1錠が猫には致命的)、猫にはユリ(花粉や花瓶の水だけでも腎不全)。
犬がチョコを食べた・ぶどうを食べたときの対処法
- 食べた種類・量・時間をメモ(パッケージの写真も)。病院で最初に聞かれることです。
- 症状がなくても上のリストの「命に関わる」項目はすぐ病院へ — ぶどう・チョコの症状は6〜24時間後に出ることがあります。
- 塩水や指で無理に吐かせない。催吐は病院で薬を使って行います。
- 夜間は夜間救急の動物病院を検索。先に電話で体重と食べた量を伝えると処置が早くなります。
猫と犬で違う危険な食べ物
猫は玉ねぎ・にんにくの影響をより強く受け、柑橘の精油にもはるかに敏感で、ユリが致命的なのは猫だけです。一方、マカダミアナッツに反応するのは犬で、キシリトール入りのガムや板チョコを丸ごと食べてしまうのも圧倒的に犬です。生魚・牛乳・人間用のツナ缶はどちらにも「少量なら」— 「猫は魚とミルクが大好き」というイメージはほとんど誤解です。
犬・猫が食べても大丈夫な人間の食べ物
加熱した鶏むね肉・卵・さつまいも・かぼちゃ・にんじん・きゅうり・ブルーベリー・いちご・無糖のプレーンヨーグルト・ごはんは大丈夫。ただしおやつは1日のカロリーの10%以内に、初めてあげるものは少量でアレルギーを確認。「人間の食べ物は全部ダメ」は言いすぎですが、味付けされた人間の食べ物はほぼ必ず玉ねぎ・にんにく・塩が入っているので、そこは本当です。写真のうちの子の顔をぼかして共有したいときは写真モザイクツール、ファイルを軽くしたいときは画像圧縮ツールもどうぞ。
全リスト(犬 / 猫)
| 食べ物 | 🐶 | 🐱 | 理由 |
|---|---|---|---|
| ぶどう・レーズン | 命に関わる | 命に関わる | 少量でも急性腎不全に。原因物質(酒石酸と推定)への感受性は個体差が大きく、「一粒食べたけど平気だった」は通用しない · 症状: 嘔吐・元気がない・尿が減る(12〜24時間以内) · 食べたら量にかかわらずすぐ病院へ |
| りんご | 少量なら | 少量なら | 果肉は安全。種にシアン化合物、芯はのどに詰まる · 種と芯を取って小さく |
| バナナ | 少量なら | 少量なら | 安全だが糖分が多いので少量に。皮は消化できない |
| スイカ | 少量なら | 少量なら | 果肉はOK。種・皮は腸に詰まる · 種を取って |
| みかん・オレンジ・レモン | 少量なら | 危険 | 酸・精油成分で嘔吐・下痢。猫は柑橘のにおい自体を嫌い、精油に敏感 · 症状: よだれ・嘔吐 |
| さくらんぼ | 危険 | 危険 | 種・茎・葉にシアン化合物。果肉だけ少量なら可能だが推奨しない · 症状: 呼吸困難・歯ぐきが赤くなる |
| アボカド | 危険 | 危険 | ペルシンで嘔吐・下痢、大きな種は腸閉塞。鳥・うさぎには致命的 · 症状: 嘔吐・下痢・呼吸困難 |
| 柿 | 少量なら | 少量なら | 種が腸に詰まることがある。干し柿は糖分過多 · 種を取って少量 |
| いちご | 安全 | 安全 | 安全。ヘタを取り、糖分があるので少量 |
| ブルーベリー | 安全 | 安全 | 安全なおやつ。抗酸化 |
| 桃・すもも・あんず | 危険 | 危険 | 種(核)にシアン化合物+腸閉塞。果肉は少量OK · 種を完全に取り除く |
| マンゴー | 少量なら | 少量なら | 果肉はOK。種・皮を取り、糖分に注意 |
| 梨 | 少量なら | 少量なら | 果肉はOK、種は取る |
| 玉ねぎ・ねぎ・にんにく・ニラ | 命に関わる | 命に関わる | 硫化物が赤血球を壊し溶血性貧血に。加熱しても粉末でも毒性は残る。猫はさらに敏感 · 症状: 元気がない・歯ぐきが白い・赤い尿(数日後) · スープ・タレ(すき焼き・チャーハン)に入ったものも危険 |
| トマト | 少量なら | 少量なら | 熟した実はOK。未熟なもの・葉・茎にソラニン · 赤く熟したものだけ少量 |
| じゃがいも | 少量なら | 少量なら | 加熱したものはOK。生・芽・緑の部分はソラニンで有毒 |
| さつまいも | 安全 | 少量なら | 加熱すれば安全、犬のおやつとして人気。猫は少量 |
| にんじん | 安全 | 少量なら | 安全。生は細かく刻んで |
| きゅうり | 安全 | 安全 | 安全、水分補給に |
| ブロッコリー | 少量なら | 少量なら | 少量はOK。大量だと胃腸を刺激(イソチオシアネート) |
| キャベツ | 少量なら | 少量なら | 加熱して少量。ガスが出る |
| きのこ(野生) | 命に関わる | 命に関わる | スーパーの食用きのこはおおむねOKだが、野生のきのこは種類が分からず命に関わることも · 散歩中に食べたら写真を撮って病院へ |
| ほうれん草 | 少量なら | 少量なら | シュウ酸 — 腎臓に問題があれば避ける。健康な子は少量 |
| とうもろこし | 少量なら | 少量なら | 粒はOK、芯は腸閉塞の定番 · 芯は絶対に与えない |
| ルバーブ・大黄 | 危険 | 危険 | シュウ酸 — 腎障害 · 症状: よだれ・震え |
| 鶏肉(加熱) | 安全 | 安全 | 安全。骨・味付けなしでゆでた赤身 · 加熱した鶏の骨は裂けて腸に穴が開くおそれ |
| 加熱した骨 | 危険 | 危険 | 加熱した骨は鋭く砕けて食道・腸に穴が開く、便秘 · 特に鶏の骨・あばら骨 |
| 生肉 | 少量なら | 少量なら | サルモネラ・大腸菌のリスク。生食は管理された製品で |
| 豚肉(加熱) | 少量なら | 少量なら | 加熱すればOK。バラ肉など脂の多い部位は膵炎の原因に |
| 魚(生) | 少量なら | 少量なら | チアミナーゼがビタミンB1を壊す、寄生虫。加熱した魚はOK(骨を取る) · 「猫は魚が好き」は加熱したものの話 |
| ツナ缶(人間用) | 少量なら | 少量なら | 塩分・水銀。たまに少量だけ、猫用の缶が安全 |
| 卵(加熱) | 安全 | 安全 | 安全なタンパク質。生の卵白はビオチンの吸収を妨げ、サルモネラのおそれ |
| えび・かに(加熱) | 少量なら | 少量なら | 殻を取れば少量OK。アレルギーの子もいる |
| いか・たこ | 少量なら | 少量なら | 消化しにくく硬い。加熱したものを少量だけ |
| 牛乳 | 少量なら | 少量なら | 成犬・成猫は乳糖分解酵素が少なく下痢に。「猫=ミルク」は誤解 · 乳糖不使用またはペット用ミルク |
| チーズ | 少量なら | 少量なら | 少量はOKだが脂肪・塩分が多い。ブルーチーズ(ロックフォルチン)は危険 · 無塩カッテージ・ペット用チーズ |
| プレーンヨーグルト | 少量なら | 少量なら | 無糖プレーンなら少量OK。キシリトール入り製品は絶対NG |
| アイスクリーム | 危険 | 危険 | 糖分・乳糖・チョコやキシリトールが入っている可能性 · 症状: 下痢・嘔吐 |
| マカダミアナッツ | 命に関わる | 危険 | 犬に原因不明の毒性:後ろ足の麻痺・震え・高熱(12時間以内) · 症状: 後ろ足に力が入らない・嘔吐・発熱 |
| くるみ・ピーカン | 危険 | 危険 | カビ毒(トレモルゲン)・膵炎・腸閉塞 · 症状: 震え・けいれん |
| アーモンド・ピーナッツ | 少量なら | 少量なら | 毒性はないが脂っこくのどに詰まる。塩・味付き製品はNG · 無塩で少量 |
| ごはん・米 | 安全 | 安全 | 安全。下痢のときはおかゆでも |
| パン | 少量なら | 少量なら | 焼いた食パン少量はOK。生地(イースト)は胃で膨らみアルコールを作る — 危険 |
| 生地(イースト) | 命に関わる | 命に関わる | 胃の中で発酵・膨張 → 胃拡張・アルコール中毒 · 症状: お腹が膨らむ・吐こうとする・ふらつく |
| チョコレート・ココア | 命に関わる | 命に関わる | テオブロミンを分解できない。ダーク・製菓用チョコが最も危険(5kgの犬でダーク20gでも危険) · 症状: 嘔吐・過呼吸・心拍が速い・けいれん(6〜12時間) · 食べた種類・量・時間を記録してすぐ病院へ |
| キシリトール(ガム・あめ・一部のピーナッツバター) | 命に関わる | 危険 | 急激なインスリン分泌 → 低血糖(30分以内)、肝不全。ガム1〜2個でも小型犬は危険 · 症状: 嘔吐・ふらつき・けいれん・元気がない · 成分表示にキシリトール・xylitol・「birch sugar」 |
| あめ・グミ | 危険 | 危険 | 糖分過多+キシリトールの可能性、窒息 |
| スナック菓子・ポテトチップス | 少量なら | 少量なら | 塩分・油。玉ねぎパウダー入りの製品が多い |
| 人間用ジャーキー | 危険 | 危険 | 塩・にんにく・玉ねぎ・砂糖の味付け · ペット用ジャーキーに |
| ハム・ソーセージ・ベーコン | 危険 | 危険 | 塩分・脂肪・亜硝酸塩 → 膵炎 · 症状: 嘔吐・腹痛 |
| ラーメン・汁物 | 危険 | 危険 | 塩分過多+玉ねぎ・にんにくの味付け · 症状: のどの渇き・嘔吐 |
| ピーナッツバター | 少量なら | 少量なら | 無糖・キシリトール不使用の製品なら少量OK。成分表示の確認は必須 |
| はちみつ | 少量なら | 少量なら | 少量はOK。子犬はボツリヌスのリスク、糖尿病に注意 |
| キムチ・漬物 | 危険 | 危険 | 塩分・にんにく・ねぎ・唐辛子 |
| お酒 | 命に関わる | 命に関わる | 少量でも中枢神経の抑制・低血糖・呼吸の低下。お酒を含むケーキも危険 · 症状: ふらつき・嘔吐・低体温・昏睡 |
| コーヒー・お茶・エナジードリンク | 命に関わる | 命に関わる | カフェイン — 心拍上昇・けいれん。豆・ティーバッグをかむと特に危険 · 症状: 落ち着きがない・呼吸が速い・震え |
| 海水・塩 | 危険 | 危険 | 塩中毒 → 嘔吐・けいれん・脳浮腫 · 海辺で水をたくさん飲ませない |
| ナツメグ | 危険 | 危険 | ミリスチシン — 幻覚・心拍上昇・けいれん |
| シナモン | 少量なら | 少量なら | 少量は無害、粉を吸い込むと咳・低血糖 · シナモン風味のおやつ程度ならOK |
| ユリ・チューリップ(植物) | 危険 | 命に関わる | 猫:ユリの花粉・花瓶の水をなめただけでも急性腎不全。犬は胃腸症状 · 症状: 嘔吐・元気がない・尿が減る · 猫のいる家にはユリを持ち込まない |
| 人間の薬(アセトアミノフェン・イブプロフェン) | 命に関わる | 命に関わる | アセトアミノフェンは猫に1錠でも致命的、イブプロフェンは犬の腎臓・胃出血 · 症状: 歯ぐきが茶色い・呼吸困難・嘔吐 · 「人間の薬を少しだけ」は絶対NG |
| キャットニップ・猫草 | 安全 | 安全 | 安全。猫は興奮した後に落ち着く |
| かぼちゃ | 安全 | 安全 | 加熱すれば安全、便秘・下痢の調整に役立つ |